庵野:その通りですね。僕自身に関して言えば、もともとのガンダムが持ってた「ムチャクチャさ」が、すごく好きなんですよ。巨大ロボットものからリアルロボットものに移行する最初の作品ですから、実はよくよく観ると、世界観もぐちゃぐちゃでなんの整合性もなかったりするじゃないですか。だって、マゼラアタックとか「砲身だけ飛ぶんなら下は要らないじゃん!」って(笑)。でも僕は、Gアーマーとかすごく好き。ガンタンクが宇宙を飛ぼうが、ヤラレメカが毎週出てくるスーパーロボットのノリを引き摺ってようが、なんとかリアルにしようともがいてる、あのカオスな感じがたまらないんですね。そこをリアル一辺倒に考えて、「ジオンのどこにあんなにMSを作る国力あるんだ?」とか考え始めちゃうと、途端に魅力半減と感じます。「本気マジメにやってるんだけどムチャクチャ」っていうのが、ファーストの面白かったところで最大の魅力でもあると思います。
MS IGLOO Special (via kanose)